■4.タイトルの付け方 みなさんは『タイトル』についてどのようにお考えでしょうか? もちろん、『無題』として、見る人にテーマを自由に捉えさせ、
被写体や撮影者の心情や言葉を語ったもの。
これらはつけやすく、またよくあるパターンですが、 狙いがあって、それがみごとに嵌(は)まっていないかぎり説明文的なセンテンスでつけるよりも、
なるべく一言で(シンプルな言葉で)表したほうが被写体や撮影者の心情や状態が、より豊かに伝わる可能性が高いと感じます。 「 おねえちゃんの 」 うにっ、と、くねらせた足元の絵にこの一言を添えただけで、 「 お帰りの時間です 」 たとえばこれが、「帰る時間だよ〜」だったらどうでしょう? つまり、逆に言えば「、」や「。」は、使い方次第でその効果を発揮させることもできる、と、いうことですね。 それが次の例です。 「育て。」 「。」をつけることで、語気に確かさが出て、撮影者の強い願いと深い想いが伝わってきます。 「遅刻だ!いそげ〜」 この作品はまさにこのタイトルとセットで完成します! 「 出 陣! 」 スパッとシンプルに言い切る!しかもこのワードで。 「 母のしあわせ 」 この男の子を形容する言葉はいっぱい見つかるでしょう。 「 おねえちゃんの 」と、同様、「幸せ」ではなく「しあわせ」と、平仮名で表すことで、 客観的事実を語ったもの。 客観的事実、だからと言って、“単なる説明”になってはつまらないのです。 選ぶ言葉によって、ぐっとドラマ性が増すのです。 客観的な言葉は心情をダイレクトに表した言葉よりも突き放した印象がありますが、 「 夏の終わりのミサトっ子 」 “夏の終わり”と、きて、このミサトっ子のヨレヨレ感。 虫とり、あぜ道、川遊び、 昨今ではなかなか子供達が経験できない、自分の子供時代の夏の体験が蘇る人もいるかもしれません。 見る者の記憶や想像力を豊かに引き出すタイトルだと思います。 「 盛 夏 」 「真 夏」 じゃ、ダメなんです。 「 東京タワーとぞうり 」 これは正に客観的事実です。 でも、なのに、“単なる説明”に陥っていないのはなぜでしょう。 まずこの絵を見て、被写体が見た目にもかなり高い所にいるのはわかりますが、 誰もが高い物の象徴として知っている『東京タワー』 と、いう言葉に触れさせることで、 また、無機で、硬質で、巨大で、近代的なイメージの建造物と、 …まぁ、そのぉ〜、、、あと正直申し上げて、この作品の場合、 物語を生み出す発想 まずはご覧下さい。 「 深海都市 」 この作品のタイトルのつけ方の面白さは、日常のシーンを非現実的なシーンに持っていくことにあります。 タイトルを読むことで、よく見る夜の外灯のシーンが、まったく別の世界や異次元の世界にすら見えてきます。 素晴らしい発想力ですね。 タイトルのつけ方、まとめ。 タイトルは写真の絵の持つ表情をより豊かに感じさせたり、心理的描写を深めたり、 また同じ言葉でも、漢字、ひらがな、カタカナの使い分けで空気が変わりますよね? 想像力を駆使したり、一瞬の閃きをつかまえたり、 タイトルは絵の性格を決定づけるものにもなり、 また、絵から物語を溢れ出させる呼び水にもなります。 何度も言うようですが、言葉で説明し過ぎないことです。 あくまでも、物語は絵から読み取らせるのですから。 よろしければ過去のみなさんの応募作品(昨年 一昨年)や受賞作品(昨年 一昨年)のタイトルを見比べてみたり、 もしもすでに作品をご応募なさった方で、このコラムを読んでタイトルを改めたいとおっしゃる方は、 『タイトル変更』という件名で、 と、いう形でメールにてお知らせくださいませ♪応募締め切りまで受け付けさせていただきます。 |
HOME |会社概要
| 特定商取引に関する表記 |
会員規約
| お問い合わせ | プライバシーポリシー
| サイトマップ Copyright © 2008- 健康はきもの通販 All Rights Reserved. |